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入院生活がもたらす影響と日帰り手術のすすめ
2025.04.01
こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。
鼠径ヘルニアの手術には大きく分けて「入院手術」と「日帰り手術」があります。そのため、入院手術を検討している人もいるかと思います。
たしかに入院手術は入院期間中に看護師や医師がサポートしてくれるため、安心できる環境で生活を送れるでしょう。
しかし、必ずしもメリットだけではありません。いくつかのデメリットもあるため、事前に確認しておくことが大切です。
今回は、入院生活がもたらす影響について医師の立場から解説します。入院手術と日帰り手術を検討する際の参考にしてください。

入院生活がもたらす4つの影響
入院手術の場合は入院費用がかかるほか、仕事への復帰が遅れます。
そのため、経済的な負担が大きくなったり、仕事への不安が増したりなどの影響が考えられます。
入院生活をすることでさまざまな影響が出てくることが予想されるため、事前に確認しておいてください。
入院生活がもたらす影響は、以下のとおりです。
・経済的な負担が大きくなる
・筋力が低下する
・仕事が不安になる
・物忘れが多くなる可能性がある
経済的な負担が大きくなる
鼠径ヘルニアの治療を入院手術で受けると、1泊2日から3泊4日の入院で15~20万円ほどかかります。
そのため、治療費における経済的負担が大きくなります。
あわせて「鼠径ヘルニア治療の費用について|調布駅前そけいヘルニアクリニック」の記事もお読みください
筋力が低下する
入院生活中は、基本的にベットの上で安静にしている状態が続きます。
そのため、足腰の筋力が低下してしまいやすいです。
高齢の場合、足腰の筋力が一度低下してしまうと怪我のリスクが高くなるほか、以前の筋肉量に戻すのに時間がかかってしまうため、長期間の入院には注意が必要です。
仕事が不安になる
鼠径ヘルニアの手術を検討している人のなかには、管理職をしているなど仕事が忙しい人もいるでしょう。
この場合、入院手術で数日間仕事を休んでしまうと、仕事に対して不安を感じてしまう可能性もあります。
たとえば、会社での立場や仕事の進捗に対する遅れへの不安などです。
また自営業をされている人は、事業の継続にも影響する可能性があるため、より大きな不安が伴うと考えられます。
物忘れが多くなる可能性がある
病院で生活していると、身の回りのことはほとんど看護師さんが対応してくれます。
また、家族と過ごす時間も減るため、会話をする機会も減ってしまうことが多いです。
このことから入院生活が長期化した際に、もの忘れが激しくなるなど、認知機能が衰えてしまうケースもめずらしくありません。
あわせて「日帰り手術と入院手術:鼠径ヘルニア治療の新しい選択肢」の記事もお読みください。
スムーズな日常復帰を目指すなら「日帰り手術」がおすすめ!
鼠径ヘルニアの手術後も、これまでのような日常生活をスムーズに送りたいのであれば、「日帰り手術」がおすすめです。
日帰り手術であれば手術当日に帰宅することができ、手術当日から自宅で生活を送れるようになります。
また仕事においても、デスクワークなどであれば翌日から復帰できるため、仕事に対する影響も少ない手術方法です。
ほかにも、日帰り手術は入院費がかからずトータルでかかる費用の負担を抑えられるメリットがあります。
入院手術が日帰り手術で悩んでいる人は、一度専門医に相談してみてください。
あわせて、以下の記事もお読みください。
鼠径ヘルニアの入院生活に関するQ&A
患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。
Q:入院生活で困ることは何ですか?
入院生活で困ることは、以下のとおりです。
・ほかの患者さんとの共同生活になる可能性がある
・自分の好きな食事を摂れない
・体力が低下する
・お風呂に毎日入れない
Q:入院による精神的影響は?
入院による精神的影響には先ほどお伝えした認知機能の低下以外にも、眠れなくなったり、不安や恐怖を感じたりするケースもあります。
理由としては、慣れない環境での生活や、行動の自由が制限されてしまうことへのストレスなどが挙げられます。
この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。