鼠径ヘルニア治療の費用について｜調布駅前そけいヘルニアクリニック

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間（かんま）です。鼠径ヘルニアの治療には手術が必要ですが、手術という言葉のイメージから高額な費用を心配される方もいるのではないでしょうか。

しかし当院で行う日帰り手術は健康保険が適用され、高額療養費制度の活用によって患者さんの医療費負担を一定の費用以内に抑えることが可能です。実際、当院を受診される方のほとんどが高額療養費制度を利用されています。

今回は鼠径ヘルニア治療に必要な一般的な費用について解説します。

鼠径ヘルニア治療の一般的な費用

鼠径ヘルニアの手術は、保険診療の対象に含まれるため、全国どの医療機関でも治療の内容が同じなら費用は変わりません。ただし手術の方法や、入院日数、患者さんの収入などによって、自己負担額は増減します。

鼠径ヘルニアの日帰り手術を当院で受ける場合、もちろん入院費はかかりません。手術にかかる費用は70歳未満の方で医療費3割負担の場合、下記の表のようになります。

被保険者の年収	自己負担額（目安）
約770万円以上	12万円程度
約370～770万円	8万円程度
～約370万円	57,600円
住民税非課税者	35,400円

この自己負担額は高額療養費制度を利用した場合の目安です。詳細は厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」をご覧ください。

なお70～74歳の方は2割負担、75歳以上の方で1割負担ですが現役世代並みに所得の多い方は3割負担です。ご自身の保険証にて負担割合をご確認ください。

費用を抑えるための「高額療養費制度」と注意点

高額療養費制度は、1ヶ月にかかった医療費が自己負担限度額を超えたときに、超過分の費用について払い戻しを受けられる制度です。上記の表でも紹介したように自己負担限度額は、患者さんの年収によって異なります。

過去1年以内に３回以上、月の上限額に達した場合は4回目から上限額が下がる制度もあります。

次に高額療養費制度の申請に必要な手続きを説明します。

手術を受けてから申請する場合

健康保険証に記載されている健康保険組合または市区町村に「高額療養費支給申請書」を提出します。申請の際には、本人確認書類や当院が発行する診療明細書の写しなども必要となります。マイナンバーカードが求められるケースもあるので、くわしくは申請の際にご確認ください。

自己負担上限額の超過分の払い戻しを受けられるまで、手術を受けてから3ヶ月以上かかる場合もあります。そのため会計時には自己負担額以上のお支払い（約12万円）が必要となる点にご注意ください。

事前に「限度額適用認定証」を取得する

手術を受ける前に、あらかじめ健康保険組合に「限度額適用認定証」の交付を申請して受け取っておくと、事後の払い戻し手続きが不要になるので便利です。ご来院の際に、窓口で提示いただくと、お支払いは自己負担の上限額まで減額されます。

ただし、申請から限度額適用認定証の発行までは1週間程度かかります。鼠径ヘルニアの日帰り手術は、予約から手術日まで数週間程度の間隔があくケースも多いため、手術が必要とわかった時点で手続きされることをおすすめします。

調布・多摩エリアで鼠径ヘルニアの治療を受けるなら

鼠径ヘルニアは放置しても自然に治ることはなく、嵌頓（かんとん）と呼ばれる生命のリスクをはらむ状態に陥るケースもあります。そのため症状を感じたら早めに受診されることをおすすめします。

とはいえ「何日も仕事を休むのは難しい」「家族の都合で家をあけるのは心配」などのご事情がある方も多いでしょう。鼠径ヘルニアの患者さんの多くは、当院で日帰り手術の適応が可能です。痛みが少ない手術で、通常は翌日には仕事にも復帰できます。

鼠径ヘルニアの専門クリニックである当院では、鼠径ヘルニアの手術経験が豊富な麻酔科医、外科医、手術看護師がチーム医療で対応いたします。気になる症状があれば、予約フォームまたは電話にてご相談ください。

鼠径ヘルニアの手術費用に関するQ&A

鼠径ヘルニアの手術費用に関して、患者さんから多く寄せられる質問に対して回答します。

Q. 鼠径ヘルニアの治療に保険は適用されますか？

はい、鼠径ヘルニアの治療のために受ける手術は健康保険の対象となります。そのため、多くの方は医療費の3割を負担します。高額療養費制度を活用することで自己負担限度額の上限を超えた分の費用については払い戻しを受けられます。

Q. 高額療養費制度を使うと医療費は安く抑えられますか？

患者さんの年齢や年収によって条件が異なりますが、高額療養費制度の適用を受け自己負担額の上限を超過した費用の払い戻しを受けられる場合があります。ご不明な場合は来院いただく際にご相談いただくことも可能です。

Q. 鼠径ヘルニアの手術にかかる費用は？

鼠径ヘルニアの手術は、健康保険が適用されるため、治療の内容が同じなら全国どの医療機関で治療を受けても同じ費用です。手術の方法や、入院が必要かどうか、患者さんの年収などによって、自己負担額は増減します。