日帰り手術で鼠径ヘルニアを治療する選択肢は？

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間です。今日は鼠径ヘルニアを日帰り全身麻酔手術で行うメリットやデメリットについて語っていこうと思います。

まず鼠径ヘルニアの治療法は手術しかありません。これは大前提になります。そこで選択肢が3つあります。

1. 大きな病院で入院して手術を受ける
2. クリニックで日帰り手術を受ける
3. しばらく様子を見る

この中で、お勧めしないのは「3」です。全身状態が悪いために手術に耐えられないなどの状態でないかぎり、経過観察するのはデメリットしかありません。必ず専門の医師に相談してください。

次に「1と2のどちらを選ぶか」ですが、他の記事（世界では日帰り手術は当たり前）でも書いたように、このような低侵襲な（＝傷が小さく体への負担が少ない）手術は正直言ってどこで受けても事故が起こる可能性は低いです。その場合は2つの理由から一度当院のような日帰り手術クリニック受診をお勧めします。

理由の1つ目は単純に医療機関の滞在時間です。日帰り手術であれば翌日には日常生活に戻れます。しかし病院に入院するとなると3、4日かかってしまいます。また外来で待合室で長時間待たされたり、入退院の手続きで待たされたりといった手間もありません。

2つ目は医療経済上の問題です。高額療養費制度があるので医療費はほとんど同じですが、病院に入院した場合は非常に高額の医療費を国が負担します。医療費の高騰が国の財政を圧迫している件は昨今ニュースで取り上げられる事が多いですが、このようなムダな医療費を使わない事は少しでも医療費を削減することにつながります。

もちろんすべての患者様が日帰り手術可能なわけではありません。診察してリスクがあると判断した場合は手術をお受けすることはできません。その場合は近隣の病院にご紹介させていただきます。日帰り手術は厳格なプロトコールの下に行われているため、安全に行うことができるのです。

鼠径ヘルニアの手術を検討している方やご自身が「鼠経ヘルニアかもしれない」と疑っている方は当院までご相談いただければと思います。