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緊急事態を避けるために:鼠径ヘルニアのリスクと早期治療の大切さ

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間です。今日は鼠径ヘルニアという病気について麻酔科医の立場から語らせていただこうと思います。

当院は鼠径ヘルニアの専門クリニック

医院名にもある通り、当院は専門医や看護師たちが一丸となりチーム医療体制のもと、鼠経ヘルニアという病気を日帰りで治療するクリニックです。鼠経ヘルニアがどういった病気かというのは当院のホームページでも説明しておりますが、左右の下腹部の腹壁の弱い部分から腸管などお腹の中にあるものが皮膚の下に飛び出してくる病気で、脱腸とも呼ばれます。

体の構造的に男性のほうが脱腸(鼠径ヘルニア)になりやすく、患者数は女性の10倍にも上り、生涯で男性の約3割の方がかかる病気です。かかった場合の治療法は、外科手術しかありません。

私がこの疾患に注目したのは、その罹患率の高さと放置している人の多さを実際に感じているからです。私たち麻酔科医はオンコールの仕事があり、緊急手術があれば呼び出されて麻酔をかけます。私の経験則をふまえ、緊急で呼ばれる手術を5つ挙げるなら、帝王切開、腸閉塞、虫垂炎、鼠経ヘルニア嵌頓(かんとん)、腸管穿孔という印象です。

鼠径ヘルニア嵌頓は激痛に加えて生命の危険もともなう

鼠経ヘルニア嵌頓は腸管が皮下に飛び出して戻らなくなった状態で、激痛を伴います。すぐに手術をしなければその部分の腸管に血が行きわたらず患部が腐ってしまい、やがて敗血症を起こして死に至ります。私は多くの病院で麻酔を担当しましたが、腸管切除になったり敗血症になったりしたケースも数多く見てきました。

またそのような緊急手術は麻酔科医としてもバイタルサインの維持などが大変で腕が問われるところですが、いざ旅行などに行った時に突然嵌頓を起こしてしまった場合に都合よく外科医や麻酔科医がいる病院が見つかるとは限りません。「自分は大丈夫」と思わず、放置せずに医療機関を受診していただければと思います。

当院の日帰り手術について

当院は鼠径ヘルニアの手術が日帰りで可能であり、手術前の受診も1回で済むケースがほとんどです。外科医もすべて腕の確かな専門医で揃えており、最新の機器を整えておりますので、大学病院にも負けない医療を提供することができます。

また全身麻酔なので手術中は痛みを感じることはありません。気道確保の手段や麻酔法、薬剤も最新のものを使っており、手術中の安全性を確保しているのはもちろん、術後の喉(のど)の痛みはほとんどなく、吐き気も最小限に抑えております。手術やその前後の快適性に関しては、日本中のすべての医療機関の中でもトップクラスの自信があります。手術をご検討の方は当院にお気軽にお問い合わせください。

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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