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鼠径ヘルニアと生活習慣の関係性

2023.12.15

こんにちは、調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間です。今日は鼠経ヘルニアの原因となるような生活習慣について語ってみようと思います。

鼠径ヘルニアという病気は男性の3割が生涯のうちに発症する病気であり、誰でもなりうる病気です。重いものを持つことの多い仕事や、立ち仕事など腹圧がかかる場面が多いと鼠径ヘルニアになりやすいと言われています。また便秘、肥満、前立腺肥大、喫煙、出産、慢性的な咳(せき)なども原因として挙げられます。

院長の私自身も男性である以上は鼠径ヘルニア予備軍ですし、筋トレを10年近くやっているので、リスクは高いと思われます。ここではそれらのリスクをふまえて、どう向き合うかについて語っていきたいと思います。

喫煙と肥満以外はそれほど気にしなくてもよい

結論から言うと、喫煙と肥満以外は特に生活の改善など気にしなくていいかなと思います。3割の確率で発症してしまうものを予防しても仕方がないかなと。それよりも鼠径ヘルニアを発症した際の早期の治療のほうが重要です。早期に手術すれば本当に大したことのない病気ですし、すぐに日常生活に戻れますからね。

また鼠径ヘルニアという病気は、一度手術すれば再発率は1%以下と言われており、その後は安心して筋トレに励むことができます。発症したとしても、日帰りで手術を受けて2週間筋トレを休んでまた再開できるのであれば、筋トレをできない期間は1か月未満で済みます。そう考えると、昨年左足を骨折したのですが、その際は1か月半くらいまともに筋トレできなかったので、そのときのほうが酷かったなと思います。

発症したとしても日帰り手術なら負担は少ない

これは仕事にも言えるのではないでしょうか? あなたが立ち仕事や力仕事のご職業だったとしても、発症してすぐに日帰りで手術してしまえば、数週間で現場に戻れる事ができます。だから鼠経ヘルニアの予防に関しては特に気にせず日常生活を送るのが良いのでは、というのが私の結論です。

あ、今とても重要なことに気づきました…。ここまでは、私自身が鼠経ヘルニアのリスクとどう向き合うか、という話をしてきました。しかし、この記事を読んでいただいた皆様には当てはまりますが、私の場合は違いますね。どこで手術受ければいいのでしょうか…。

自分で自分に麻酔や手術はできませんし。 (笑)

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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