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鼠径ヘルニアと家族のサポート:手術当日はお付き添いをお願いします
2025.07.09
こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。
ご家族が鼠径ヘルニアを患ってしまい、ご家族が手術を検討している人もいますよね。この場合、ご家族の立場からサポートやケアをしてあげることが大切です。
そこで今回は、鼠径ヘルニアの手術を控えている患者さんのご家族に向けて、ご家族がサポートする重要性や、知っておくべき3つのことを紹介します。
鼠径ヘルニアという病気に家族みんなで向き合うためにも、確認しておいてください。

鼠径ヘルニアの手術は家族のサポートが大切
鼠径ヘルニアは、生涯を通じて男性の3人に1人が発症する病気です。そのため、比較的一般的な病気ではあります。
しかし、完治させるためには基本的に全身麻酔での手術が必要となるため、治療にあたって患者さんが不安を抱きやすいことも事実です。
このことから、身近にいるご家族が本人の状況を理解してあげ、日常的に寄り添ったケアをしてあげることが大切なのです。
当院では、鼠径ヘルニアの治療を受ける際にできる限り安心してもらえるように、傷が小さく痛みの少ない「腹腔鏡手術」を導入しています。
「患者さま第一」で治療をおこなっていますが、ご家族からのサポートも患者さんにとって必要不可欠であるため、日常的なケアを意識してくださると幸いです。
当院の特徴については、「選ばれる理由」で確認してください。
鼠径ヘルニア患者の家族が知っておくべき3つのこと
鼠径ヘルニア患者を持つ家族が寄り添ったサポートをするためには、治療をおこなううえで知っておくべきことを把握しておくことも大切です。
鼠径ヘルニア患者のご家族が知っておくべきは、以下のとおりです。
①手術当日は付き添う
②術後2週間は腹部に力が入る動作は控える
③術後の食事は特に制限がない
①手術当日は付き添う
手術当日は、奥様などご家族も一緒に来院していただくことが大切です。
というのも、手術当日は全身麻酔の影響により、フラついたりめまいがしたりすることがあるからです。
そのため、転倒によるケガのリスクを最小限に抑えるためにも、手術当日は一緒に来院していただけると安心できます。
②術後2週間は腹部に力が入る動作は控える
鼠径ヘルニアは日帰り手術で対応できるため、翌日から今までどおりの生活を送れます。
しかし、筋トレやスポーツといった腹部に力の入りやすい動作は、基本的に2週間は控えることが大切です。
術後すぐに腹部に負担のかかる動作をしてしまうと再発リスクを高めてしまうため、しっかりと体を休ませるようにご家族の立場からも伝えてあげてください。
あわせて「鼠径ヘルニア手術後の日常生活:仕事・運動・入浴時のポイント」の記事もお読みください。
③術後の食事は特に制限がない
術後の食事に関しては、特に制限を設けていません。
ただし、アルコールは血流を良くしてしまい、痛みが強くなったり出血したりしてしまうため、手術前日と当日の2日間は飲酒はお控えください。
あわせて「鼠径ヘルニア手術後はいつからアルコールを飲める?お酒好きな方は要チェック」の記事もお読みください。
鼠径ヘルニアと家族のサポ-トに関するQ&A
患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。
Q:術後にどのような状態になったら病院に再度相談したらいいですか?
手術した箇所の痛みが取れなかったり、ふくらみが出たりした場合は、治療を受けた病院やクリニックに再度相談しましょう。
Q:術後はどの程度仕事を休んでもらったほうがいいですか?
鼠径ヘルニアの場合、デスクワークであれば最短翌日に復帰できます。
ただし、重たい荷物を持つ仕事であれば、三週間から1カ月程度は様子をみながら徐々に仕事に慣れてもらうようにしてください。
あわせて「最短翌日!鼠径ヘルニアにおける手術後の社会復帰について」の記事もお読みください。
この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。