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なぜ、鼠径ヘルニアの日帰り手術では尿道カテーテルが不要になるのか
2026.01.23
こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。
鼠径ヘルニアなどの全身麻酔手術では、尿道にカテーテルを入れなくてはいけない、と感じている人もいるでしょう。
今回は、鼠径ヘルニアの日帰り手術と尿道カテーテルの関係について解説します。

鼠経ヘルニアの手術で「尿道カテーテル」は使わない
結論からいうと、鼠径ヘルニアの日帰り手術では、尿道カテーテルは使用しません。
というのも、尿道カテーテルは長時間の手術や術後に安静が必要となるケースで用いられることが一般的であるからです。
そのため、手術時間が短く、身体への負担が少ない鼠径ヘルニアの手術では、必要とされないのです。
当院が採用している術式については、「腹腔鏡手術での鼠径ヘルニア治療をおすすめする理由」の記事でご確認ください。
尿道カテーテルを使わない理由
尿道カテーテルを使用しない理由は、大きく分けると2つあります。手術前の不安を和らげるためにも、参考にしてください。
手術による出血がほとんどないため
一般的に尿道カテーテルは、手術中の「体内の水分バランス」や「循環状態」を把握するために使用されます。
しかし、当院が採用している腹腔鏡手術は手術中の出血量が極めて少ないため、輸液量を細かく調整する必要がなく、尿道カテーテルを使用する必要はないのです。
手術中に膀胱に尿が溜まりすぎる心配がないため
尿道カテーテルを使わないもうひとつの理由は、手術時間が短いことにあります。
当院の鼠径ヘルニア手術は、1時間前後で終了するケースが大半です。このことから膀胱に尿が溜まり、手術の妨げになる心配がほとんどありません。
術前に排尿を済ませていただくことで、手術中の膀胱トラブルを十分に予防できるため、尿道カテーテルを使用していないのです。
鼠径ヘルニアの手術に関するQ&A
患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。
Q:鼠径ヘルニアが日帰り手術でも対応できる理由を教えてください
当院が採用している腹腔鏡手術は、身体への負担を最小限におさえた医療技術です。
傷口も小さく、手術時間も1時間前後と短い点が特徴的です。
そのため、術後の回復も早く、手術当日であっても歩いて帰宅できる状態まで回復します。
日帰り手術については「日帰り手術と入院手術:鼠径ヘルニア治療の新しい選択肢」の記事を参考にしてください。
Q:鼠径ヘルニアの手術で痛みはありますか?
手術中は、全身麻酔で眠っているため痛みは感じません。
また術後に関しては個人差がありますが、術後2日くらいは強く痛むこともあります。
ただし、当院では術後の痛みをおさえるための痛み止めを処方しているため、痛みを最小限におさえながら日常生活に復帰できます。
鼠径ヘルニアの手術の痛みについては、「鼠径ヘルニアの手術前後に注意するポイントは?痛みが少ないのは本当?」で確認ください。
この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。