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腹腔鏡手術での鼠径ヘルニア治療をおすすめする理由

2023.11.25

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。

鼠径ヘルニアを発症して、足の付け根にふくらみができても、特に初期は手で押し込めば引っ込んだように感じられます。しかし、鼠径ヘルニアは皮膚の内側に穴が開いた状態であり、これは手術でなければふさぐことができません。

手術の方法はいくつかのパターンがあり、当院では全身麻酔を行い腹腔鏡を使用してのTAPP法と呼ばれる手術方法を採用しています。

他の手術方法と比較しながら、腹腔鏡手術のメリットを紹介します。

腹腔鏡手術と鼠径部切開法の違い

鼠径ヘルニアの手術は、腹腔鏡手術または鼠径部切開法(そけいぶせっかいほう)が一般的に行われます。

どちらも安全性の高い手術方法で、広く実施されています。

腹腔鏡手術鼠径部切開法
手術方式鉗子と細長いカメラを使ってヘルニア部分の穴をメッシュでふさぐ鼠径部(足の付け根)を切開してヘルニア部分の穴をメッシュでふさぐ
キズお腹の中央と左右に5mm~1cm程度のキズが計3か所鼠径部に5~6cm程度のキズが1か所
痛みキズが小さい分痛みが少ないキズが大きく術後の慢性疼痛が起こる確率が高い
麻酔全身麻酔が必要局所麻酔でも可


当院が採用しているのは、キズが小さく術後の回復が早く患者さんのメリットが大きい腹腔鏡手術です。

腹腔鏡手術が主流になった理由

鼠径部切開法と比べると、腹腔鏡手術は新しい手術方法ですが、現在では腹腔鏡手術のほうが多くなっています。

医学の進歩により、鼠径ヘルニアは低侵襲な手術によって治療できるようになりました。低侵襲とは、キズが小さく身体にかかる負担が小さいことを指します。十分に日帰りでの手術が可能で、それだけ患者さんも早く社会復帰できる点も大きなメリットです。

入院する場合は、仕事を休まなければならない期間も長くなり、家も留守にしなければなりません。家族がいる場合、負担がかかるのは本人だけではないはずです。また入院した場合にかかる医療費の負担も無視できません。

・仕事が忙しくてあまり休みを取れない

・入院して自宅を留守にしたくない

・手術によってできるキズを最小限にしたい

などに当てはまる方には、腹腔鏡手術が適しているといえます。

既往症などで腹腔鏡手術を行えない場合もある

とはいえ腹腔鏡手術は、すべての患者様が実施できるわけではありません。既往症・合併症がある場合など入院が必要と判断されるケースでは、日帰り手術が受けられないため、入院の受け入れが可能な病院をご紹介します。

<腹腔鏡手術を実施できない例>

・過去に大腸の手術や前立腺摘出など下腹部の開腹手術を受けた経験がある方

・糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞など合併症をお持ちの方

ただしこうしたケースに該当する方も、医師が診察し、日帰り手術が可能かを総合的に判断します。

Q. 腹腔鏡手術なら日帰りできる?

腹腔鏡手術の場合は、手術後2時間程度で帰宅いただけます。これはキズが小さく、身体の回復にそれほど時間がかからないためです。最短で手術の翌日に出勤することも可能です。

Q. 腹腔鏡手術は傷あとも目立ちにくい?

当院の腹腔鏡手術でできる傷あとは、おおむね5mm~1cm程度のキズが3か所です。うち1か所はおへその部分なので外からはほとんど見えません。5cm前後のキズができる鼠径部切開法と比べると、一般的に目立ちにくいといえます。

Q. 全身麻酔だと尿の管が必要では?

全身麻酔を行うとはいえ、手術時間は1時間前後と短いものです。そのためおしっこの管などは使用しません。

全身麻酔が切れたあとも、できるだけ痛みを感じにくくするようにブロック注射も併用しています。

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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