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70代・80代の鼠径ヘルニア手術は必要?高齢者の「脱腸」を日帰りで手術するメリット

2026.01.16

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。

お父さまが「鼠径ヘルニア」と診断され、「高齢でも手術は必要なのか」「日帰り手術でも対応できるのか」と疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。

特に70代・80代となると体力や持病のこともあり、手術そのものに抵抗を感じるご家族も少なくありません。

そこで今回は、鼠径ヘルニアを放置するリスクや日帰り手術について、専門家の立場からわかりやすく解説します。

高齢者でも日帰り手術に対応している

昨今の鼠径ヘルニアの治療では、「腹腔鏡手術」が採用されています。

腹腔鏡手術はミリ単位の小さな切り傷のみで手術が進められ、手術時間も1時間程度と短時間で完結する術式です。

切開範囲が小さいことから出血や術後の痛みが少なく、身体への負担を最小限におさえられます。

そのため、大きな持病がなければ70代・80代といった高齢であっても、日帰り手術に対応できるケースが多いのです。

しかし、手術当日はふらつきや倦怠感が出る可能性もあるため、当院ではご家族による送迎を必須としています。

腹腔鏡手術については、「腹腔鏡手術での鼠径ヘルニア治療をおすすめする理由」で詳しく解説しています。

鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療したほうがいい理由

高齢者であっても鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療したほうがいい理由は、以下のとおりです。

・入院生活によるQOL(生活の質)の低下を避けられるから
・入院費用がかからず、医療費をおさえられるから
・普段の生活リズムを大きく崩さずに治療できるから
・家族の付き添いや面会の負担を軽減できるから

特に高齢者は、環境の変化が体調悪化や認知機能の低下につながることがあります。

日帰り手術であれば、住み慣れた自宅で休養できるため、心身への負担をおさえられます。

また高齢者だからといって手術を先伸ばしにしてしまうと、「腸閉塞(ちょうへいそく)」や「嵌頓(かんとん)」といった合併症を引き起こす可能性もあるため、早めに治療することをおすすめします。

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嵌頓(かんとん)とは?発症確率や痛みを専門医が解説

日帰り手術と入院手術:鼠径ヘルニア治療の新しい選択肢

高齢者の鼠径ヘルニアに関するQ&A

患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。

Q:鼠径ヘルニアの手術で高齢者の入院期間はどのくらいですか?

鼠径ヘルニアの手術で入院する場合は、3日から1週間がひとつの目安になります。ただし、入院期間は手術方法や身体の状態、持病の有無などによって変わります。

Q:高齢者の場合、鼠径ヘルニアの手術に気を付けることはありますか?

術後2週間程度は、腹圧がかかる動作を避けるようにしましょう。たとえば、重い物を持つなどの行動は控えることが大切です。

また日頃からテニスやゴルフなど運動習慣がある場合は、術後1カ月程度を目安に、徐々に体を慣らしていくことを推奨しています。

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鼠径ヘルニア手術後の日常生活:仕事・運動・入浴時のポイント

鼠径ヘルニアとスポーツ復帰~術後の安全な運動方法と注意点~

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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