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鼠径ヘルニアの入院期間は?日帰り手術の選択肢も考慮する理由
2025.12.26
こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。
鼠径ヘルニアの手術を検討している人のなかには、「どれくらい入院が必要なのか」「仕事はいつから復帰できるのか」など、生活への影響が気になっている人もいるでしょう。
こちらの記事では、鼠径ヘルニアの平均的な入院期間や、日帰り手術の選択肢について解説します。

鼠径ヘルニアの入院期間は「2日~5日」
鼠径ヘルニアの入院期間は、一般的に 2日~5日とされています。
ただし、患者さんの体力や基礎疾患の有無、医療機関などによって入院期間は異なるため、「必ず〇日」と明確に決まっているわけではありません。
あわせて、以下の記事もお読みください。
鼠径ヘルニアは日帰り手術にも対応している
鼠径ヘルニアは、日帰り手術に対応している病気です。海外では、むしろほとんどが日帰り手術です。
当院においても日帰り手術を実施しており、術後の痛みが少ない「腹腔鏡手術」や、「局所麻酔」「神経ブロック」を採用し、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えています。
「入院は難しい」「家を空けられない」という人は、日帰り手術が適しているか一度診察にいらしてください。
あわせて「選ばれる理由」の記事もお読みください。
鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療するメリット
鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療するメリットは、以下のとおりです。
・入院の手間を省ける
・経済的な負担を減らせる
・翌日から仕事に復帰できる
鼠径ヘルニアを日帰り手術で治療する場合、入院の手間を省けることが大きな利点です。
また手術当日の夜には自宅に戻れるため、家族の介護やペットの世話など日常生活への影響を最小限にできます。
さらに、医療費は入院日数によって大きく変動するため、入院しない分、経済的な負担を減らせます。
ほかにも、入院中は仕事に復帰できないため、日帰り手術では収入が途絶えてしまうリスクも抑えられるでしょう。
このように費用面での心配がある方にとっても、日帰り手術は現実的な選択肢といえます。
鼠径ヘルニアの手術に関するQ&A
患者さんからよくいただく質問に対して回答します。
Q:鼠径ヘルニア手術は高額医療ですか?
鼠径ヘルニアの手術は健康保険が適用されるため、高額療養費制度を利用できます。
たとえば、被保険者の年収が約370~770万円の場合は、8万円程度の自己負担額になります。
年収に応じて自己負担額は変わるため、自身の負担額を知りたい人は、以下の記事をご確認ください。
「鼠径ヘルニア治療の費用について|調布駅前そけいヘルニアクリニック」
Q:鼠径ヘルニアの手術後は何日で歩けるようになりますか?
多くの場合で、手術当日もしくは翌日から歩行できるようになります。
ただし、歩けるからといって無理をすると、痛みが強くなったり回復が遅れたりすることがあるため、術後しばらくは軽い日常動作を意識しましょう。
ランニングやスポーツといった激しい運動は、少なくとも2週間は控えることが大切です。
この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。