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鼠径ヘルニアの術後は痛みが続く?当院が実施している痛み対策も紹介

2025.09.08

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。

鼠径ヘルニアの手術に不安を抱いている人のなかには、術後の痛みがどれくらい続くのか気になる人もいるかと思います。

そこで今回は、鼠径ヘルニアの術後の痛みについて、専門家の立場から解説します。

鼠径ヘルニアの術後に痛みを感じている男性

鼠径ヘルニアの手術後の痛みは1週間程度続くことが多い

結論から言うと、鼠径ヘルニアの術後の痛みは1週間から1カ月程続くことが多いです。

特に術後2~3日は痛みを感じやすく、その後1週間程度かけて徐々に痛みが落ち着いてきます。

そのため、鼠径ヘルニアの術後に痛みへの不安を抱いているのであれば、術後1週間程度は安静に過ごせるようにスケジュールを調整しておいてください。

術後の痛みを緩和するために当院が実施していること

当院では、安心して鼠径ヘルニアの手術を受けてもらうために、術後の痛みをできる限り緩和できるようにしています。

術後の痛みを緩和するために当院が実施していることは、以下のとおりです。

・術後の回復が早い「腹腔鏡手術」を採用している
・痛み止めの内服薬を処方している

術後の回復が早い「腹腔鏡手術」を採用している

当院では、鼠径ヘルニアを治療する際に「腹腔鏡手術」という手術方式を採用しています。

切開時に5~6㎝の傷ができる「鼠径部切開法」と比較し、「腹腔鏡手術」は5㎜から1㎝程度の傷で済むため、手術時の傷が小さいことが特徴的です。

また、傷が小さいことから術後の痛みも少なく、術後の痛みに不安を抱いている方でも安心して手術を受けられます。

腹腔鏡手術について詳しく知りたい人は、あわせて「腹腔鏡手術での鼠径ヘルニア治療をおすすめする理由」の記事もお読みください。

痛み止めの内服薬を処方している

当院では術後の痛みを少しでも緩和できるように、痛み止めの内服薬を5日分程度処方することが多いです。

また1週間あれば多くの場合で痛みが治まりますが、痛みに不安な人に対しては薬局で購入できる市販の痛み止めも紹介しています。

鼠径ヘルニアの術後に関するQ&A

患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。

Q:鼠径ヘルニアの術後で注意すべきことはありますか?

鼠径ヘルニアの術後2週間程度は、腹圧をかけるような動作は控えましょう。

また術後にアルコールを摂取すると、痛みが強くなったり出血してしまったりするリスクがあるため、術後2日程度は禁酒を推奨します。

鼠径ヘルニアとアルコールの関係については、「鼠径ヘルニア手術後はいつからアルコールを飲める?お酒好きな方は要チェック」の記事で確認してください。

Q:どのくらい痛みが続いたら担当医に問い合わせるべきですか?

鼠径ヘルニアの術後1週間が経過しても強い痛みが残っている場合は、担当医に相談しましょう。

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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