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鼠径ヘルニアの手術後に後遺症・合併症は発生する?

2025.07.09

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。

鼠径ヘルニアの手術を検討していても、術後の後遺症や合併症に不安を抱いている方もいるでしょう。

たしかに、手術には一定のリスクがあるため、鼠径ヘルニアの手術においても後遺症・合併症が発生する可能性は少なからずあります。

そこで今回は、鼠径ヘルニアの手術後に考えられる後遺症や合併症について解説します。

鼠径ヘルニアの手術後の主な後遺症・合併症

鼠径ヘルニアの手術後の主な後遺症・合併症は、以下のとおりです。

・慢性疼痛
・感染症
・腸閉塞

それぞれどういった症状があらわれるのか見ていきましょう。

慢性疼痛

「慢性疼痛(まんせいとうつう)」とは、ケガや病気などで神経が傷つき、痛みが長期化する病気です。広範囲にわたって、ピリピリした痛みを伴います。

また痛みが長引くと、痛みの原因がなくっても痛みを感じ続ける「心因性疼痛(しんいんせいとうつう)」を発症するケースもあります。

感染症

当院で実施している「腹腔鏡手術」は傷が小さく、手術時間も短いため、感染症を発症するリスクは極めて低いです。

しかし、固定具から細菌が侵入してしまうなどの理由から、感染症を引き起こすケースも稀にあります。

手術後に感染症を発症して細菌がメッシュ部分まで広がった場合、切開や排膿などの処置が必要となります。

腸閉塞

腹部の手術は、癒着による腸閉塞のリスクが少なからずあります。腹腔鏡手術の場合はリスクが減るといわれています。

鼠径ヘルニアの手術後に気を付けるべき症状

鼠径ヘルニアの手術後に気を付けるべき症状は、以下のとおりです。

・痛みが続く
・お腹が張る
・ふくらみがある

たとえば、手術をしてから患部に痛みが続いたり、お腹が張ったりする症状が2週間以上続く場合は、専門医に相談しましょう。

また手術後に患部にふくらみが出た場合は、「漿液腫(しょうえきしゅ)」といって一時的に浸出液が溜まっている状態です。

この場合、時間とともに浸出液が体に吸収されるため、長くて3カ月ほどで症状は収まります。

しかし、それ以上経ってもふくらみが収まらない場合は、手術をおこなった医療機関を受診しましょう。

鼠径ヘルニアの手術後に関するQ&A

患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。

Q:手術後はいつから運動しても良いですか?

鼠径ヘルニアの手術後は、2週間ほどは激しい運動は控えてください。

運動を再開する際は、ストレッチなどで体をほぐしてから少しずつ再開するようにしましょう。

あわせて「鼠径ヘルニア手術後の日常生活:仕事・運動・入浴時のポイント」の記事もお読みください。

Q:手術後の食事で気を付けるべきことはありますか?

鼠径ヘルニアの手術をしても、食事で気を付けるべきことは特にありません。

ただし、術後は便秘になりやすいため、「うどん」や「おかゆ」といった消化の良い食事がオススメです。

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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