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40代・50代以上でなりやすい病気|病気になりにくい体作りのポイントも紹介
2025.03.11
こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。
40歳を超えた人の中には、健康診断で血圧やBMIといった項目で医者から注意された人もいるのではないでしょうか。
健康診断で注意された場合、生活習慣病などの病気を発症してしまうリスクがあるため注意が必要です。
そこで今回は40代を超えた人に向けて、40代・50代でなりやすい病気や、病気になりにくい体を作るためのポイントについて解説します。

40代・50代以上でなりやすい病気
40代・50代以上でなりやすい病気は、以下の通りです。
・高血圧
・緑内障
・心筋梗塞
・狭心症
・脳卒中
・鼠径ヘルニア
・糖尿病
・その他生活習慣病(高脂血症、メタボ、四十肩・五十肩など)
40代・50代は、健康診断などで医師から何かしらの項目で指摘され始める年代であり、これらの病気を特に意識していく必要があります。

実際に、厚生労働省が調査した「令和2年(2020)患者調査の概況」の年齢階級別の推計患者数でも、35歳以上の患者割合が著しく多いことがわかります。
上記の棒グラフは年齢階級別で0~14歳、15~34歳、35~64歳、65歳以上に分けられて積み上げられています。
昨今では少子高齢化の進展に伴い、65歳以上の患者数が多くなっているものの、34歳までの患者数と35歳以上の患者数では大きな差があることがわかります。
あわせて「鼠径ヘルニア(脱腸)は50代以上の中高年男性に多い病気」の記事もお読みください
40代以降で病気になりにくい体を作るためのポイント
40代以降で病気になりにくい体を作るためには、運動を習慣化させて標準体重を維持させることなどが挙げられます。
こちらで紹介するポイントを押さえて、病気に負けない健康的な体作りを目指してみてください。
運動を習慣化させる
運動を習慣化させることで健康的な体重を維持させられるほか、心肺機能が向上します。
たとえば、心肺機能を向上させることで心臓のポンプ機能が強化され、全身の血液循環をスムーズにさせられるなどの効果に期待が持てます。
毎日の帰宅をひと駅前で降りてウォーキングするなど、運動を習慣化してみてください。
食生活に気を使う
40代以降になると基礎代謝が低下するため、特に食生活には気を遣う必要があります。
たとえば、野菜や果物を意識して食べるほか、魚介類や大豆製品などの良質なタンパク質を摂ることも大切です。
そうすることで肥満予防にもつながり、病気になりにくい体を維持できます。
禁煙する
喫煙は肺がんや脳梗塞といったさまざまな病気を引き起こす要因となります。
そのため、40代以降で病気になりにくい体を目指すのであれば、禁煙は必要不可欠な対策なのです。
厚生労働省の「e-ヘルスネット」によると、禁煙してから24時間で心臓発作のリスクを下げられるほか、インフルエンザなどの呼吸器感染症にかかる危険性も低下することが記載されています。
あわせて「鼠径ヘルニアになったら喫煙はNG!生活習慣改善と予防」の記事もお読みください
40代・50代でなりやすい病気に関するQ&A
患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。
Q:50代に多い持病は?
50代に多い持病は、以下の通りです。
・緑内障
・白内障
・骨粗しょう症
・がん
・脳梗塞
・更年期障害
Q:40代以降で鼠径ヘルニアになりやすい人の特徴は?
40代以降で鼠径ヘルニアになりやすい人の特徴は、日常的に腹圧のかかる動作をおこなっている男性です。
たとえば、重たい荷物を運ぶような仕事をしている男性などが挙げられます。
40代以降の男性で下腹部に膨らみや違和感がある方は、一度専門家に診てもらいましょう。
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この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。