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山梨からでも鼠径ヘルニア手術を受けに来られる患者さんがいます
2026.03.03

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニック院長の菅間(かんま)です。
当院には、東京都内だけでなく、山梨県から足を運んでくださる患者様が数多くいらっしゃいます。「県境を越えてまで、わざわざ調布まで?」と驚かれるかもしれませんね。
山梨県に限らず、特に地方の医療機関では、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術において「3泊4日」程度の入院を必要とするケースが依然として一般的です。しかし、働き盛りの方や家事を切り盛りする方にとって、数日間も自宅を空けて「入院患者」として過ごすことは、生活に大きな空白を作ってしまうことになります。
患者様が当院を選ばれる理由のひとつに、その空白を作らない「早期の社会復帰」にあります。入院不要の日帰り手術という選択肢を提供できるため、おそらく遠方からでも来ていただくメリットがあるのだと考えます。
2. 地方と都市部における鼠径ヘルニア治療の「実態」の比較
山梨などの地方の病院と、当院のような日帰り手術専門クリニックでは、治療のスタイルに驚くほどの差があります。
| 比較項目 | 地方の標準的な治療モデル | 当院(調布駅前そけいヘルニアクリニック) |
| 術式 | 切開法(約5cmほど切開する)が主流 | 腹腔鏡手術(小さな穴3か所で行う) |
| 入院期間 | 3泊4日などの数日間の入院 | 日帰り手術(クリニック滞在は約4時間) |
| 尿道カテーテル | 一般的に使用される(管を通す) | 原則として不要 |
特に、私が麻酔科医として多くの患者様を見てきて感じるのは、手術そのものよりも「尿道カテーテル」への恐怖や不快感です。尿の出を確認するために尿道に管を通すこの処置は、挿入時や抜去時の痛み、そして挿入中の違和感が非常に強く、患者様にとって大きな心理的負担となります。
地方の病院でカテーテルが多用されるのは、術後の安静時間を長く設ける旧来の管理方法が続いているからです。当院では、後述する技術的な裏付けによって、この苦痛を伴う処置を徹底的に排除しています。
3. 尿道カテーテル不要を実現する、低侵襲な腹腔鏡手術の技術
「全身麻酔なのに管を入れなくて大丈夫?」と不安に思う方もいるでしょう。私がこれまで5,000件以上の麻酔管理を行ってきた経験から断言できるのは、精緻なコントロールがあればカテーテルは不要だということです。
当院が「管のない手術」を実現できているのには、2つの医学的な根拠があります。
- 「身体が驚かない」ほど出血が少ない
当院の腹腔鏡手術は、出血が極めて少ないのが特徴です。そのため、手術中に大量の点滴で水分を補う必要がなく、膀胱に急激に尿が溜まるリスクを抑えられます。いわば、身体が「緊急事態だ!」と驚いてパニックにならないような、優しい手術なのです。 - 1時間前後という圧倒的なスピード
通常、長時間の手術ではカテーテルが必須ですが、当院の鼠径ヘルニア手術は1時間前後で終了します。術前に排尿を済ませていただければ、寝ている間に手術が終わり、目が覚めた時にはもう歩ける状態になっています。
この「低侵襲(身体へのダメージが少ない)」なアプローチこそが、術後すぐの歩行を可能にし、合併症のリスクを下げ、「その日のうちに山梨へ帰れる」という結果に直結しているのです。
4. 遠方からの受診を支える「術後フォローアップ体制」
山梨の皆様にとって、物理的な距離は確かにハードルかもしれません。しかし、ここで「逆転の発想」をしてみてください。
地元の病院に入院すれば、4日間は病院の規則に縛られ、不自由なパジャマ姿で過ごさなければなりません。一方、当院なら来院回数は最短でわずか2〜3回です。
- 通院の負担を最小化:事前の診察・検査で1回、手術当日に1回。術後の経過に問題がなければ、3回目の外来(術後検診)は電話対応で完結することも可能です。
- ICからのアクセスの良さ:当院は中央自動車道・調布ICから車で約10分という「一本道」の好立地です。
- 安心の電話フォロー:手術翌営業日には必ずスタッフがお電話し、ご状況を確認します。
不自由な入院生活を数日間送るのと、中央道を使って数回通院し、あとは住み慣れた山梨の自宅でリラックスして過ごす。どちらが精神的・時間的なコストが低いかは、明白ではないでしょうか。
山梨・笛吹市でのドラマロケ地巡り

実を言うと、私は大のキャンプ好きです。休日はキャンピングカーを走らせて、緑豊かな山梨へ遊びに行くことがあります。最近では、笛吹市にあるお気に入りのキャンプ場を訪れました。
山梨を訪れる際、最近特に興奮したのが、ドラマ『ホットスポット』のロケ地です。「あ、ここドラマで見た場所だ!」と、画面越しに見ていた風景を実際に自分の目で見つけたときの高揚感は格別でした。
笛吹市の澄んだ空気とのどかな景色に触れるたび、私の中で山梨は「遠い場所」ではなく、心が解きほぐされる「居心地のよい身近な場所」になっています。
「入院はできないから」と手術を敬遠される必要はありません。最新の医療技術を使えば、身体への負担を最小限に抑え、日帰り手術でその日のうちにご帰宅いただけます。
病院のベッドで過ごす4日間を、ご家族や友人と過ごす笑顔の時間に変えるお手伝いをさせてください。一緒に、一日も早い「いつもの毎日」を取り戻しましょう。
この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。