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調布市で鼠径ヘルニア専門クリニックを開院した理由
2023.07.25
こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。
今日は鼠径ヘルニアの話とは逸れてしまうかもしれませんが、開院にあたってなぜ調布市を選んだのかという理由を書こうと思います。
一つ目の理由は菅間家が代々この調布市で医療をしてきたことです。
菅間家の医療とのかかわりは深く、江戸時代に初代の菅間丘丁が伊達藩で医師を始めたのをきっかけに、私で9代目になります。そして50数年ほど前に祖父(7代目、心臓血管外科)の菅間直が調布市小島町で菅間医院を開業し、父(8代目、外科)の菅間裕がそこを継いで現在も診療に従事しております。
実は私も小学校2年生までこの調布市で育ち、すぐそばの調布第一小学校に通っていました。当時は登校する際にパルコがだんだんできているのを毎日見ていたのが懐かしいです。そんなゆかりのある地で自分が麻酔科医としてできる事は何だろう、この地にどんなニーズがあるだろうと考えた結果、このクリニックを開院しました。
二つ目の理由は、調布市が東京市部の中心の町で、多くの患者さんがアクセスしやすいのではないかと考えたからです。鼠径ヘルニアという病気は罹患率が高く、お困りの方は決して調布周辺だけではありません。遠くの方もアクセスしていただけるような土地であれば、より多くの患者さんの助けになれるのではないかと思いました。日帰り手術は半日で終わりますので遠くからでも受診するメリットはあると考えています。
三つ目の理由は、私は単純に調布が好きです。思い出があるのはもちろんですが、いくらビルが増えて風景が変わっても、町の活気は全く失われていません。美味しい飲食店が並び、映画館やビックカメラなどができて駅前はより便利になりつつも、布多天神や深大寺、ゲゲゲの鬼太郎などの文化も大切にしているところに地元の人たちの調布に対する愛を感じます。そんな素敵な土地で自分も何かできる事があれば嬉しいなと思っていました。
調布駅前そけいヘルニアクリニックは、今後さらなる発展をしていきたいと考えています。少し具体的な話をすると、こういったあまり注目度が高くないけれど困っている方の多い疾患に特化したクリニックを、他にも作れたらなどと考えています。これはまだ妄想の段階ですが、これからもこの調布で小さいながらもイノベーションを起こし、より多くの人の助けになれれば幸いです。
この記事の著者
菅間 剛(かんま たけし)
2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。