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鼠径ヘルニアとストレス管理:ストレスが与える影響とその対策

2025.07.16

こんにちは。調布駅前そけいヘルニアクリニックの菅間(かんま)です。

下腹部にふくらみがあるなど、鼠径ヘルニアの症状がみられる場合、どのような原因で鼠径ヘルニアを発症したのか気になられるかと思います。

この場合、発症した原因に「ストレス」が関係している、と感じた人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、鼠径ヘルニアとストレスの関係性や、鼠径ヘルニアによるストレスを緩和させるコツを解説します。

鼠径ヘルニアとストレスの関係

結論からいうと、鼠径ヘルニアとストレスに関係性はありません。

しかし、鼠径ヘルニアを放置することで、日常生活でストレスを感じやすくなる可能性はあります。

鼠径ヘルニアによってストレスを感じる主な理由は、以下のとおりです。

・銭湯(サウナ)や温泉に行った際に気になってしまうから
・下腹部のふくらみを日常的に意識してしまうから
・痛みや不快感などから腹圧がかかることを避けるから

鼠径ヘルニアによって日常的にストレスを感じてしまうと、心身ともに不安定になってしまう可能性があるため、早期治療を心掛けましょう。

鼠径ヘルニアを治療するまでにストレスを和らげるコツ

前述したとおり、鼠径ヘルニアを発症すると日常的にストレスを感じてしまう可能性があります。

そのため、鼠径ヘルニアを治療するまでは、ストレスを和らげることに意識を向けることも大切です。

鼠径ヘルニアのストレスを和らげるコツは、以下のとおりです。

・日常生活にヨガや瞑想などを取り入れてみる
・鼠径ヘルニアについて理解を深める
・専門医に相談する

①日常生活にヨガや瞑想などを取り入れてみる

鼠径ヘルニアのストレスを緩和する際は、ヨガや瞑想を日課に取り入れてみてください。

たとえば、毎晩の就寝前に10分だけ、自然な呼吸に意識を向けて、心を落ち着かせてみるなどです。

瞑想はストレスや不安を緩和させる効果に期待が持てるため、鼠径ヘルニア時のストレス管理に最適です。

②鼠径ヘルニアについて理解を深める

鼠径ヘルニアについて理解を深めることで、鼠径ヘルニアが珍しい病気ではないことや日帰りで治せることを知れば漠然とした不安も和らぐでしょう。

鼠径ヘルニアについて詳しく知りたい人は、あわせて「鼠径ヘルニアとは」の記事もお読みください。

③専門医に相談する

鼠径ヘルニアらしい症状が出ている場合、自分のなかで抱え込まず、専門医に相談しましょう。

そうすることで、専門医から治療までの流れや、鼠径ヘルニアとの向き合い方などを聞け、現状を整理できます。

また鼠径ヘルニアを放置してしまうと、飛び出した腸が戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を引き起こすリスクがあるため、早めの相談が大切です。

あわせて「嵌頓(かんとん)とは?発症確率や痛みを専門医が解説」の記事もお読みください。

鼠径ヘルニアに関するQ&A

患者さんからよく聞かれる質問に対して回答します。

Q:鼠径ヘルニアになる原因は何ですか?

鼠径ヘルニアの発症には、次のような原因が挙げられます。

・仕事などで日常的に下腹部に負担がかかるため
・加齢によって腹壁が脆弱化するため
・肥満で腹壁に圧力がかかるため

あわせて「鼠径ヘルニアの発症率とリスク~肥満は影響する?~」の記事もお読みください。

Q:鼠径ヘルニアになりやすい体質は?

鼠径ヘルニアになりやすい人は、40~80代の中高年の男性です。

また力仕事や立ち仕事が多い人、肥満気味の人は、さらに鼠径ヘルニアになりやすい傾向があります。

あわせて「鼠径ヘルニア(脱腸)は50代以上の中高年男性に多い病気」の記事もお読みください。

この記事の著者

菅間 剛(かんま たけし)

2007年、慶応義塾大学医学部卒業。横浜市立市民病院、練馬総合病院、千葉西総合病院、東京医科歯科大学医学部医歯学総合研究科、世田谷北部病院などの麻酔科に勤務し、5000件を超える手術麻酔を担当。2023年、調布駅前そけいヘルニアクリニック開院。
東京都調布市出身で、父も調布市内で「菅間医院」の院長をつとめる。

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